空を翔る。


――…なんだ……あれ


黒と赤いものがユラユラと靡いている。


俺は眉を顰めた。


空木たちの元へ近づく度、ボッボッと青い焔が燃え上がる。


それが焔だと気づいたのは、その後だった。