紅蓮の鬼



「だから何でこんなモン常備してんだよ」


俺はムクリと起き上がりながら杭をゆっくり抜く。


「いッた…」


少しずつ、血が流れていく。


「なんで死なねぇんだ…」


驚いたような男の声が聞こえる。


「銀の杭なのに…」


「いッ」


それから俺は杭を一気に抜いて、男の方に投げ捨てる。


「がッ」


ドスっという小さな音がして、男がガクンと膝をつく。


――お、男の首に命中!


そして男はバタンと倒れた。


「迷信だろ?」


俺は立ち上がり、口角を上げた。