それから暫くワタシたちはここで留まっていた。 空木曰く、もうすぐ楓太が来る。 らしい。 けれども、楓太の楓の字も匂わない。 「…………遅い……」 ワタシはしびれを切らせた。 きっと今のワタシの顔は、お菓子がなかなか出てこなくて不機嫌で待っている子供のような仏頂面だ。 「あ、じゃぁ、様子見に行ってくる」 そう言って、空木が立ち上がった。 「先帰ってて、なんか嫌な感じするから」 空木はワタシにそう言った後、「君らは姐さんの護衛よろしく」と言ってこの部屋から出ていった。