紅蓮の鬼



「仲間を失うのが嫌なのは俺も同じなんだよ、バーカ」


俺はそう言って、彼女のほっぺたをつまむ。


――もうこれ以上仲間が傷つくのは嫌だ


見たくない。


なにもできない自分が嫌だ。


それはおまえだって同じだろう?


淋。


「……分かった…」


そんな俺の思いが通じたのか、彼女は目を落として、そう言った。