紅蓮の鬼



それから半日経った後。


少し寝た俺は、外の空気を吸いにここから出ようと長い廊下を歩いていた。


「………………」


ふと、目に入った、ぎこちなく歩く女。


「竜胆!!?」


俺が名を呼ぶと、彼女は額に汗がにじんでいる顔を俺に向けた。


「ちょっ、どこ行くんだ!!!そんな怪我で!!?」


俺が駆け寄ると、淋は心底ウザそうな表情を見せた。


……俺って嫌われてんのかな。


なんて考える暇はなかった。