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会議が始まったけど、俺は部外者だからということで、この部屋から追い出されることは無かった。


小さな部屋だけど、人鬼の十人と支柱鬼の三人が話すのには丁度いい広さだった。


そして淋が話す前に、獣鬼が言った。


「本来、獣鬼が持つとする最終決定の権は竜胆に移譲する」


ザワリ、とこの場が騒いだ。


当の本人、淋もかなり驚いている。


「異例だ…」


どこからか、そんな声が聞こえた。


――…淋ってスゲエ


まるで。


見た目は子供、頭脳は大人、名探偵――


…おっと、探偵じゃなかった。