「……………」
俺が話終わった後、淋は何かを考えているように、腕を組んでいた。
「全く、どうしちゃったのかねぇ……人間サマは」
フゥ、と息を吐いて、目を伏せる。
「………………」
――俺らほど…っていうか
俺らよりかなり少ないからな、鬼は。
「まるで桃太郎だな…」
淋が苦笑した。
「要、」
彼女が呼ぶと、要が部屋に入り、目を落として片膝をつく。
そういえば、今日も昨日も黒装束ではなく、袴だった。
「ここに」
彼女は彼に「こっち来い」というジェスチャーをした。
淋がなにやらヒソヒソと要に耳打ちする。
「…御意」
要はそう言って、部屋から出て行った。


