「かよちゃんはいつまで縛られてるんだ?」
さっき来た肉団子が俺のところへ来る。
それより、〝かよちゃん〟とは俺のことだろうか。
「誰だよ、かよちゃんって」
「キミだよ。よく見ればキミ、マジカルりんごのかよちゃんに似てるんだっ」
そう言って手にしていたシャンパンを一口飲む。
「またアニメか!!!」
半ば呆れたような俺の声音だった。
「あー言われてみれば確かにそうだわ」
納得したようにポーン姉さんが頷く。
「姉さんも知ってんの!!?」
そのことに驚いたのは俺だけじゃないようで。
「むっ!!?そのアニメは知る人ぞ知るアニメ!!!」
「マジで!!?」
――え、ナニ!!?
そんな珍しいもの見てんの、あんたら!!?
肉団子も目を光らす。
「アタシだってそれくらい見るわよ」
――何で見んの?
俺はその言葉を飲み込んだ。
「初!!!我が同士よ!!!」
肉団子がバッと両手を振り上げる。
どうやら、ポーン姉さんに抱きつく準備のようだ。
「初!!!」
ポーン姉さんも肉団子と同じポーズをする。
声が男っぽかったのは、俺、疲れてんだな、きっと。
うん。
「「同士よ!!!」」
声もハモり、二人の影が一つになる。
そして俺は言った。
「変なとこで意気投合すんなよ!」


