紅蓮の鬼





そんなことをしている間、フクロウとキツネがいい具合に溶けていた。


俺はその二匹をさばいて、肉屋に売ってありそうな肉の塊と、毛皮に分ける。


いつもちょっとしたことですぐに切れてしまう自分の爪に、この時だけあってよかったと思った。


食べれない部分は捨てて、肉の方をぶつ切りにー……。


さっきまで手際よく動いていた手が止まる。


………って、包丁ないからぶつ切り出来ないじゃねーか。


「……………」


考えた末に、俺は引き千切ることにした。


そして引き千切った肉を釜の中へ入れる。


水が湯になっていた。


で、味つけはー…………。


「しまったぁああぁ!!!」


血の気がサーッと引いていくのが分かる。


「……今度は何だ」


淋が顔をしかめた。


「調味料がない」


ついでに言えば野菜もない。


ここで俺の料理が完成するとなると、湯と肉だけだ。