紅蓮の鬼





そういえば、こっちに来る前もこんなことがあったっけ。


どーしようもなく俺が苛ついていた時。


そんな時は決まって、そこら辺にいる軽そうな女を抱いたっけ。


「…………………」


このまま淋を抱いてやろうか。


さっきの〝イグサ〟ってやつのことを考える暇もないくらいに、滅茶苦茶にしてやろうか。


なんて考えてみる。


「…………」


けど、ヘタレな俺はそんなことを思うだけで、結局そんなことはせずに眠りについた。