紅蓮の鬼





「……………………」


「……………………」


「……………………」


「…………寝る…?」


それは、楓太が一つしかない布団を指差して、このド気まずい時に発した第一声。


「一人で寝ろ。ワタシはー……そこら辺で寝る」


そう言ってそこら辺を指差す。


「マジで!!?風邪ひくよ!!?」


楓太は心配そうな顔をする。


「ひかん」


「いやいや、ひくって」


「…………ひかん」


「意地張らないの、襲わないから」


「くどい。言い方が気持ち悪い。信じられない。ありえない。えー…と……」


他は…


「全部『い』で終わらせなくてもいーだろ!!?気持ち悪いとか傷つくし!!!」


「ワタシは風邪ひかん」


「まだ言ってんのかよっ」