紅蓮の鬼



「……まぁ、覚えてないのなら仕方ないか」


松谷は目を伏せる。


「俺、なにやったんだ?松谷が自分で指を切ったとこまでは覚えてるんだけど」


「………」


松谷はしっかりと俺の目を見て俺がしたことを話し出した。