「昔から争いを嫌う鬼は、本来の姿をしたまま、力を使うことは滅多にないのだ」
ワタシは腕を組んで話し出す。
「…………」
楓太は真剣な目で聞いていた。
「故に、寿命が縮む」
「力を使うにはそれなりの代償がいるってことか」
楓太が眉間にシワを寄せる。
「まぁ、本来の姿をしただけでも寿命は減るがな」
「は!!?」
楓太が目を見開く。
「……どうした?」
「え……『どうした?』って、おま、俺が初めて竜胆の里に泊った時に、寿命削ってまで本来の姿見せたのかよ!!?」
すごい剣幕で言う楓太。
「落ち着け、落ち着け。ワタシの場合、平気だから」
とりあえず、楓太に寿命は縮んでないと言う。
それを聞いた彼は、ハトが豆鉄砲を食らったような顔をした。
「…え……は?なんで?」
「知らん」
こればかりは不思議なことに、ワタシ自信知らないのだ。
知っているのは藺草さんと空木だが、どうしたものか全く教えてくれんのだ。


