紅蓮の鬼






ムクリと、千秋が顔を上げた。


「あ、生き返った」


「死んでねぇよ」


千秋が何事もなかったかのように立ち上がり、パンパンと服についた砂を落とす。


「気分はどうだ」


淋が歩き出す。


「んー…煩い」


彼はガシガシと頭を掻いた。


――……煩いってなに、煩いって