紅蓮の鬼





嵐のように舞う黄緑が無くなった後、彼女は赤いウィルオウィスプを消して、千秋に近づいた。


俺も慌てて淋の後を追う。


「なんだ、もう乗っ取られたのか」


淋が千秋を馬鹿にしたような、貶したような口調で言った。


「いや、お前がヘマしたからこうなったんだろ」


思ったことを言うと図星だったらしく、ギロンと睨まれた。


「………般若が見える………」


「だが、あれくらいで乗っ取られてもこの先困る」


俺の言葉をスルーして、淋が腕を組みながら言った。


「ま、要するに結果オーライってことか」


負荷をかけすぎた為に千秋の力が暴走した。


でもなんとか収拾がついた。


「そんな感じだ」