そんな千秋の状態がしばらく続いた後――
「…ち、千秋?」
ピタリ、と。
急に千秋の動きが止まった。
千秋は四つん這いのようになっていて、なお且つ、自分のオヘソを見るようにしていた。
そして頭を抱えていた。
その為、彼が今どんな表情をしているのかは、分からない。
「!」
不意に、淋が何かに気づいたらしく、スッと俺の目の前に出た。
気のせいか、彼女の表情に焦りが浮かんでいた。
-----ボゥッッ
「!!?」
突然、赤いウィルオウィスプのようなものが、空に放たれた。
-----ォォオッッ
それは俺らのちょうど真上くらいに止まり、炎を吹き出す。
その炎は、水が高い場所から低い場所へと零れ落ちてしまうように地面に落ちた。
そして、俺らを優しく包み込むカーテンのようにを囲む。
まるで、俺らが温かい球体の中にいるようだ。


