紅蓮の鬼






――刹那


「!」


目に砂が入ったから、目をゴシゴシしている時に感じた、風。


何かが吹き飛ばされて、こちらに来ているような風。


その後すぐに、俺の体に激突する何か。


「う゛ぉっ」


俺と俺に激突してきたものは、ドシャっと木の上から落ちた。


「いって…」


何故か俺は、激突してきたものを大事そうに抱えている。


その為、背中から落ちたらしい。


背中やら肩甲骨やら背骨やら尾てい骨やら………痛い。


すっごい痛い。


ジンジンする。


「ぐ…ッ」


俺は上から聞こえた声でハッとした。


そして俺はモゾモゾと動きだした、自分が抱えているものを見る。


「………………」


顔に少し血がついた、「なんでお前がワタシの下にいるんだ」とでも言いたげな顔をした淋だった。