紅蓮の鬼





それより何なんだ。


なんか俺ばっかり狙ってね?


そんなことを思った。


「はー」


一息つくと、俺は安全そうな場所へと足を運ぶ。


木の上。


なんかもう、木の上しか安全そうな場所が思いつかない。


そこで観戦する。


「…………………」


俺は目を凝らして、二人を見る。


砂埃がすごい。


淋と千秋がぶつかると、砂が舞う。


それが何回も重なる。


まるで煙幕みたいだ。


おかげでさっきまで綺麗だった視界も、今はよく見えない。


てか、目を開けると砂が目に入って痛い。