「……なんなんだ…?」


ワタシは茫然として、楓太が出ていった障子を見ていた。


「……素直になればいいのに…」


空木がお茶を啜りながら言う。


「なんの話だ?」


分からない。


楓太が出ていった理由も、空木の言葉の意味も。


「いや、こっちの話」


彼は微笑した。