****** 「淋!!?」 ゆっくりと瞼を上げると、楓太と空木の顔があった。 「あー…よかった…」 「だから言ったでしょ、淋は平気だって」 ホッとしている楓太に空木がたしなめるように言った。 とか言っときながら、空木も最初は心配そうな顔をしていた。 「…う…」 同じ姿勢で長時間いたらしい。 体が痛い。 「あ、飲み物持ってくるね」 空木が席を立った。