「……はっ…」 自嘲するような薄笑いをしてみる。 バカだ、俺。 鬼老院に着く前に行った和菓子屋で、そこら辺にいる動物を食べとけばよかった。 そしたら、この喉の渇き、少しは潤せたかもしんねーのに。 俺はふと月を見る。 「……げ…」 ――満月だ。