「全っ然わけ分かんねーよ」 「分かれよ」 ――無理だろ!!! 彼は頭をガシガシかきながら、息をつく。 「ヤナセ」 彼が檻に呼びかけた。 ギィ…と檻が開いて、獣のようなものが、のしのしと出てくる。 ――鍵かけてねーんだ!!! マジか!!!