「要は、千秋は生まれながらにして獣鬼と人鬼の力を兼ね備えている、ということだ」 「え、それめっちゃすごいじゃん」 楓太がだんごを食べ終わった。 「持っていても、使いこなさなければ意味が無い」 「……相変わらず現実的だな…」 そう言い、楓太はまんじゅうを食べ始めた。 「……相変わらずよく食うな…」