「お前死ぬつもりだったのか!!!」 どうやら、間髪で楓太がワタシを遠くに連れていったらしい。 もし、楓太がいなければ、ワタシはさっきの突風で殺石岩に激突していただろう。 「…すまん」 「あ…いや、無事ならいいけど」 楓太は真面目に謝られて驚いているようだった。 「それより、あれってまさか昨日、襲われかけたやつの…」 彼は顔を強ばらせながら言う。 「…獣、鬼?」