紅蓮の鬼







「もう許さねぇよ?」


ゆっくりと瞬きをした千秋の目の色は、黄色だった。


空気がビリビリと振動する。


「っ」


楓太が片膝をつく。


「危険だ。お前は離れろ」


「…わ、分かった」


彼は跳躍して、木の上に立った。


ふと千秋を見ると、山吹色(やまぶきいろ)の角が生えていた。


髪の長さは変わっていない。