紅蓮の鬼







「あぁ、そういえば言ってなかったな」


「うん?」


彼は頭に疑問符を浮かべていた。


「白鬼の長を勤める者は、代々鬼蜘蛛の監守だ」


「あー…てことは、監督不行き届きで謝ったってことか」


楓太は納得したようだった。


「……………」


ふとワタシは楓太をじっと見る。


「ん?」


「まさかお前、気になるからずっと起きてたわけではあるまいな?」


「あ、さすが淋。バレた?」


楓太はそう言って「あはは」と笑った。


「……………」


全く。


人には『早く寝ろ』と言っておきながら。


「……寝るぞ…」


ワタシは息をついた。