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ワタシが千秋や楓太がいる場所に着いたのは、月が西に傾き始めた頃だった。
「淋、」
楓太が起きていた。
彼は胡座をかいている。
「鬼ん中でも掟破りな奴、居んだろ?」
確信をついていた。
「そいつらが行く刑務所みたいな場所に居たんだよな、さっきの獣鬼」
「……あぁ、鬼蜘蛛のことか」
「おにぐも?」
楓太が首をかしげた。
「自分でさっき言っただろう。牢屋だ。〝掟破りが行くような所だ〟と」
楓太は「あぁ、なるほど」というような顔をした。
「で、何で白鬼の長サンが謝ってたんだ?」


