紅蓮の鬼








「……申し訳ありません、イチイ様」


私は地べたに正座をして、土下座をする。


「止めてよ、淋」


イチイ様は心底驚いたような顔をして、私を立ち上がらせる。


「嘘言ったことは分かってるから」


その言葉に私は目を見開く。


何故、私が嘘言っていると分かったのだろう。


嘘。


楓太のことだ。


「藺草から聞いたことがあるんだよ」


「……藺草さん…から?」


「目を逸らしながらものを言うときの淋って、嘘ついてるんだって」


イチイ様は私が思っていたことの答えを言った。


私は絶句する。


「でも、淋が嘘つくのってよほどの時くらいだから、俺、全然気にしてないよ」


何もかも、見透かされているようだ。