紅蓮の鬼







「おかしいって何が?」


楓太は私を見下ろした。


「あ。」


そこでやっと楓太は、ワタシを腕の中から解放する。


「わりぃ、忘れてた」


彼は陽気にあははと笑う。


そんな楓太の耳が少し赤かった気がした。


「で、何がおかしいんだよ?」


さっきとは、うって変わっていた。


「あ、あぁ…」


ワタシは腕を組んだ。


「あの姿はこの前、ワタシがお前に見せたような本来の姿だ」


楓太は獣鬼を見る。