紅蓮の鬼



……そろそろ千秋の限界も近い。


「………………」


ワタシはため息をついた。


「俺思ったんだけどさ、千秋怒らせたら?」


唐突に楓太が言った。


「あ。」


その言葉で思い出す。


「この前、怒ったら一番手っ取り早く力が分かるとか、云々言ってたけど」


ワタシは楓太の頭を支えにして空を見る。


「しまった…」


「淋?」


楓太が横目でワタシを見た。


何故早く気づかなかったのだろう。


千秋を怒らせば一発で分かったことなのに。