紅蓮の鬼



「なぁ、空木、」


俺は目の前にある犬升麻をぼんやり見ながら、空木に聞く。


「んー?」


彼は眠たそうだ。


「着替えるの遅くね?淋」


淋が自分の部屋に行って戻ってこなくなった。


気になって、俺は淋が行った方向を見る。


視界の隅に大きく欠伸をしている空木が目に映った。


「着替えたけど、その時に仕事の書類とか見て、そのまま職務してるんじゃない?」


空木が「淋は仕事熱心だから」と付け足した。