ーガラッー



「お、やっと来たな。
遅いぞお前ら。はい、座れ。
お前あっちで、お前はあっちだ。」



「…はーい…」



私たち待ちだったみたい。

顔が赤くなるくらい恥ずかしい。


「よし、じゃあみんなそろった所で自己紹介から。
俺は、小林 祐太郎、31歳独身だ。
でも、彼女はいるぞー。
結婚考え中だ。」

「「「おー!!ヒューヒュー」」」


みんながそれぞれ口笛をふく。




入ったときから、このクラスはまとまっていた。

だから、私とあの人が仲良くなるのも不自然ではなく自然な事だった。


普通にクラスメイト。

そんな感じだった。



「よし、お前らも自己紹介しろ。」


えーっとか言いながら、する気満々の男子。

ここはファッションデザイナー科。

男子とか珍しい。

私はそう思った。
けどよく考えたら、メンズの服は男の方がデザイン出来るんだから当たり前か。


そうとも思った。