しかし、夏川杏子が3カ月前に無期限の休養にはいってしまった。
ファンとしては残念だと思うし、理由が気になる。
けど、俺は夢に向うのみだ。
話は戻って、
俺は今、直哉と昼飯を食っている。
直哉のケータイがなった。
顔がにやにやしている。
どうやら、彼女からのメールのようだ。
しかし、すぐにショボンとなり、俺にむくれながら、
「文篤、お前、放課後ヒマか?由梨(ユリ)が会わせたい人がいるらしい。」
由梨が俺に用事があるなんて珍しい。
「別に。今日は、なんにもないから大丈夫だけど」
「んじゃ、4時に駅前のカフェに集合だって。俺も今日は部活ないから、一緒に行く。久しぶりのデートだったのに、どうしてもお前に用事があるらしい。」
直哉はしょげてながら、俺に言った。
「よくわからんが悪かったな。わかった。また、あとでな。」
俺と直哉はクラスが離れている。
自分のクラスへと戻った。
これからの出逢いが運命の始まりだとは誰も知らない。