―201*/4/19


「―で、1年生も入学したということで・・・」

校長先生の長話スタート(^O^)

(ホント憂鬱・・・)

それから約15分間、ずっと体育座りで校長先生の話を聞く私たち・・・

(何やってるんだろう・・・)

ため息をついたとき、ちょうど話が終わった。

全校生徒が教室に戻る。



私は、まだ慣れていない教室に足を踏み入れた。



霧島未瑠、中学2年生になったばかりの13歳。

クラスが変わってから、もう1週間経とうとしている。




  けど


まだ仲のいい友達ができていない・・・


唯一、話せるのは幼稚園の頃から知っている幼馴染のあいつだけ。

私は「あいつ」に目を向けた。

(相変わらず人気者だこと。)

呆れ気味に心の中でつぶやいた。



バチッ



目が合ってしまった。

「未瑠!
 こっちこいよ!」

笑顔で手招きをするあいつ―・・・

真壁海斗に私は恋をしている。


「未瑠!ほら、こいつ知ってるか?」
「ども!」

軽く手を上げて挨拶をする彼。
誰・・・?

((-ω-。)(。-ω-))フルフル

首を振ると、海斗は「あちゃ~」という顔で私を見た。

「こいつ、平野正樹!
 めっちゃおもしれ~から、未瑠もきっと気、あうよ!」

「よろしく!」

ニカッと笑う、正樹・・・が眩しい;

「う、うん・・・。
 よろしくね!」




授業が始まる前、海斗から手紙が回ってきた。


「正樹、いいやつっぽくね!?
 今度俺にも誰か紹介しろよ!
 (可愛い子に限る!!!w)  」


(なんだこれ)

フッと笑い、海斗の方を向いた。

‘自分で探せ!’

口パクで伝える。


この関係が、私はすごく好きなんだ。