"サクト先輩"…そう呼んだのは、
これを最後にするためだった。
ライと、またバスケはするよ。
ライと約束したから。
……けどもう、この学校のバスケ部で
バスケはやらない。
「……お前は、それで良いんだな?」
サクト先輩の真っ直ぐな瞳が、
あたしの視界に映った。
もう決めた。
バスケは大学から再開するって。
それまではライを支えるって。
……逃げてるって分かってる。
けど、根性無しは根性無しなりに
もう決めたつもりなんだ。
「はい。」
スッパリと、諦める。
高校でのバスケ。
………そして、先輩への想いも。
「その退部届けが、全てです。」
全部、その紙に押し込んで。


