未来へのボール*WINTER*


「…ははっ。俺は真っ直ぐ

なんじゃなくて、単純なだけ。」

ライは、笑って続ける。


「ラルがバスケ辞めたいなんて、

言うわけねーって俺は知ってるから。

だから俺は、お前に『辞めるな』って

言ってやりたかっただけなんだ。」


「…、意味わかんない。」


「んー、まぁ、良いよ。わかんなくて。」

……。


「俺が真っ直ぐなんじゃなくて、

お前が回り道をしすぎってこと。」


「……、……そんなこと無い。」


「……なぁラル。

人間はさぁ、何かのせいにしないと

息をするのが辛いんだ。

それは、何だって。」

あたしから視線を外して

ライは真っ白な天井を見上げた。


「でも、お前は

全部自分のせいにしてる。

すんごく、苦しそうに見える。」


「なっ…、違う。

あたしはバスケのせいにして…。」

逃げた。


そう、逃げたんだ。

あたしのせいだと言う事実から。