〔side羅琉〕


「……っぅ、…ぐすっ……。」


「いい加減泣き止めって!な⁉︎」

病室で、あたしはライにあやされてる。


それでも涙は止まらなくて。


「ラーールーー。」


「……っ、なひ、ふんの……。」

むにーっとライに頬を引っ張られた。


「泣き止めってば。

そんなに俺に会えたの嬉しいのか?」


「……当たり前じゃん。」

あたしには、もうライしか居ないから。


1人は、どんなに強がっても

知らないフリしても、

やっぱい寂しいもの。


「……起きないかもって思ってた。」

お母さんや、お父さんみたいに。


「…ライも、死んじゃうのかも…って。」

怖かった。


何度、自分も

死んでしまえたらとおもったことか。

もしライが死んだら、

自分も後を追うべきなのか、とか。


……ライの寝顔を見ながら

何度も何度も、考えた。


「………そっか。悪い。」

なんで謝るの。


「……ライのバーカ。」

悪いのは、あたしなのに。


「おまっ、もうちょっと

可愛い妹らしく泣いてろよ!」


「泣き止めって言ったのライでしょう。」

いつの間にか、涙は止まっていた。


……ライ、すごい。

言わないけど。