毎日のようにある部活の練習。 でもそこは、以前と違っていた。 「マナッ!もっと足上げて!!」 「はいっ!!」 「ミツッ!カットが甘い!!!!」 「は…はいっ!!」 指摘として聞こえるのは、シノの声。 返事をするのは、汗を流している部員。 白いラインの外に居るのは、 俺とシノだけ。 ……そう。 今のここには、ラルが居ないのだ。