「良い天気だなあ…」 朝…綺麗な太陽… チュンチュンって挨拶する鳥の声が、 現実からあたしを解放してくれる。 ………。 …いや、あのですね。別に、重い事を言いたいわけじゃなくて、 長年ね、外で野宿ばっかを繰り返してると、分かるんですよ。 主に時間とか。 『チュン…チュン…』 ああ…どうしよう、あたし、 「遅刻だあああああああああああああああッ」 あたしの悲鳴が部屋に響いた。