「さあ、知らんのぉ」
くッ…。
でも、めげるもんか!!
「頼む…「知ってどうする?」」
突然、爺さんの声が低くなった。
「お前さんよ、0の居場所知ってどうするんだ」
「…そんなの」
…そんなの、決まってるじゃないか。
「…探すんだよ、0を」
「何故じゃ?」
「…それは、
……………言えない」
「わしも、お前さんと同じように言えない理由があるのじゃ」
…クソッ。
あたしは爺さん目掛けて、拳を振るった。
パシッ
「な……」
嘘だろ…
「お前はまだまだじゃのう」
ガッ…
「ッはぁ……!!」
こんな、こんな簡単に、
ただ殴られただけで、じじぃに…負けるなんて。
ドサッ
あたしは、爺さんの手によって意識を失った。

