「爺さん、式神使いを知ってんのっ?」
あたしは爺さんの裾をガシッと掴んだ。
「当たり前じゃ、何十年生きてると思ってるんだ」
「…何十年?」
「いぃっひっひっひ、シークレットじゃあ」
「言えよ!!!!!!」
ジレッタイなっ、このックソじじぃ!
あたしは爺さんを勢い良く揺らした。
「ちょ」
「な、ん、じゅ、う、ね、んっ!!」
「ちょ…まっ」
「生きたんだクソじじぃーーーーー!!」
「分かった、だから放せ!!」
あたしは爺さんを解放した。
「…コホッ…約80年じゃよ」
「約ぅ?」
「歳なんかとうに忘れたわい」
…80年か。じゃあ、もしかしたら、この爺さんなら…
「ね、爺さん、0って言う悪党知ってる?」
「さあ?知らんなあ」
即答かよ。
でも、これは絶対なんか知ってる風な感じだ、あたしには分かる。
「なんでも良いの、頼む!!なんか0の情報教えてよ!!」

