あたしは立ち上がると、頭を下げた。
「さーせんした」
そして、そう言い頭を上げた。
これでもう良いよね…と思っていたのに、ゴーランドさんの顔はさっきよりも赤くなっていた。
え…な、なんで？謝ったじゃん!!
「さー…さーせんしたあ？」
「ひッ!!」
や…やばい…。な、なんかゴーランドさんの髪の毛が逆立ってる…
こ…これは、いやてか絶対…
「あなた…全ッ然反省してないじゃなァァァァァァいッ!!」
逃げた方が良い状況ダ!!!!!
「バン
ピューーーーーーーーー!!
あたしは何か喋りかけたゴーランドさんを無視して咄嗟に逃げ出した。
「ちょ………!?」
ええ、分かってますとも！
ゴーランドさんは絶対驚いてる!!
そして、怒りは増してるんでしょうよ!!
でも、
「痛いのは痛いのはごめんなんです～!!」
あたしはゴーランドさんに聞こえるように、おっきく叫んだ。
