その瞬間、あたしは何者かになにか頑丈な物をぶつけられた。

ガンッ

そして勢い良く、後ろにひっくり返る。

「……だあッ!」

「バンリさん!!」

「この人に危害を加えないで」

「…マイ」

あたしは、倒れたまま上を見上げた。

そこには、酷く怒れた表情のゴーランドさんがレズさんを庇う様に突っ立っていた。

「ああもう…本当なんなの…」

「お黙りなさい。レズ様を攻撃しようとした事、深く反省しなさい」

「…はあ?反省…?」

どうみても悪いのはレズさんじゃん。

あたしに絡んで、しつこく過去を聞いて。それなのに、なんであたしが悪い事になってるんだ?

あたしがチラッとレズさんを見ると、レズさんまるで他人事のように目を逸らした。

コイツ…お前のせいだって言うのに助け舟も出してくれないのか。

「反省しなさいよ」

「………………」

…だから、なんであたしが…。

「早く反省するって言いなさいよ!!」

ッ…

あーもーめんどくさい奴ら…