「仲間…?」

「おう、仲間だ」

レズ・ドラゴンと言う男は、ニカッと白い歯を見せながら笑い、手を差し出して来た。

……握手しろって事だろうか。

「これから、よろしくな。バンリさん」

「………」

…でも、あたしは。

「気安く、触れようとしないでください」

「……え」

仲間なんか、まっぴらごめんだ。

「…あたしの実力が認められなくて、戦いを望んでいると言うのなら、快くお相手します。戦いの時ならばいいです。触れないと相手にダメージを与えられない技もありますから。ですが、それ以外の接触は…不必要なので気安く触れないで」

「接触って…んな嫌な言い方」

「握手は接触からとれるコミュニュケーションじゃないですか。ま、どちらにしろ他人とコミュニュケーションなんて嫌ですが」

「違うよ。他人じゃないって。俺達はもう…「仲間なんていらない」」

あたしはレズさんを見つめ、ハッキリと答えた。すると、レズさんは苦笑しながらあたしの頭を撫でた。

「ッ…「不必要…?本当にそうか?」

あたしはレズさんの手を振り払った。

「…何が、言いたいんですか」

「なあ、バンリさんよお。お前……

過去に何があった?」