あたしが呪文を叫ぶと、少し遅れて大きな鼠の大群が駆けつけて来た。

「キ、キモ!!!」

「ぺル!!逃げないで、ちゃんと構えて!!」

あたしは三人が油断しているの確認すると、前足に力を入れて空高く跳ね飛び上がった。

「「あ…」」

「茫然とするな!!上を狙うんだ!!」

あたしはふっと笑った。

だって…

「ライ!!

スィークエンス、スィークエンス、ファイアー!!」

「インクリーズィング タイム!!」

もう遅いのだから!!

あたしはぺルさんとライさんのコンビネーション技をかわすと、天井に張り付き、下にいる鼠子に向かって叫んだ。

「行け!!鼠子!!」

『ちゅう!!!!!』


ぷう。


「んぅ?何今の音…」

ぷう、っぷ…ぷー

「んんっ」

ぷーーーーぅっ!!

「ン゛゛゛゛゛゛゛ッ!!」

「ご…ごれ…………………!!」

すると、フランさんがまるで苦痛そうに叫んだ。

「屁、屁…屁じゃねえーかァ!!」

ぶうーーーッ!!ぶ!!ぶうーッ…ぶ…ぶー。

「ク…ク…クサ…ィ」

「ちょ…おえっ…あ、頭が…」



ぷうっ。



「「「ヴ……!!」」」

……ドサッ、ドサッ……ドサッ。

三人は一気に倒れた。