手はうごきますから」

「はあ?」

…そうだ。

あたしは、この闘いに絶対勝たなきゃいけないんだ。

「っ…!?」

……一秒でも早く情報を手に入れるため。

(目障りな光が……こいつを包んだ…!?)

…そして復讐を遂げるためには、

あたしはどんな強敵にも負けるわけには行かないんだ!

「いでよ、我が式神…白虎‼」

グァァァァァァァァ‼

甲高い、獣の雄叫びが闘技場に響いた。



「何なんだよ、これ…獣か」

「す、凄いねぇ」

「……よっこらしょ」

あたしが白虎の上に乗ってる最中、フランさんとペルさんが唖然としている中にただ一人、言葉を無くしてる者に気付いた。

それは…

「こ、れは…」

「おい、ライ。何、ボーッとしてんだよ。まだ戦闘中だぞ!まず、あのでっかい獣を何とかしないと…「フラン…ねぇ、これ…ダークネスマジックの候補の魔法よ…」」

「は…?」

フランさんが、白虎の上に乗っているあたしを見た。

ダークネス…マジック候補…?

何だそれ。

「お前…何者だ。

何故、この学校に来た!」

あたしは何故か真剣になってるフランさんが可笑しくて、クスッと笑った。

「日常の…

追加、のためです」