「さて、無駄話はここまでにして、バンリさん。生徒会会長として、貴女に問います。どのクラスの試験を受けますか?」
ライトさんが、真剣な表情でこっちを向き、言った。
「…あたしは。」
………どのクラス?そんなの決まってる。
あたしがここに来た理由。それは、
「Aクラスの試験に受ける」
「…え?」
…全てはアイツを探すためなんだ。
「…貴女本気?さっき、フランが言ったようにクラス事に試験は難しくなってくるのよ」
「うん」
「試験に失敗したら、二度と入学不可なのよ?」
「そうなの?でも構わない」
「まず、Cから入って評価を上げてから、上に上がれば良いじゃない」
「嫌だ、今すぐ入る」
あたしは一秒でも早く、情報が欲しい。
その為には、今すぐ入らないと意味が無いんだ。
「……ねぇ、あんた金目当てなわけ。言っとくけど、Aクラスに入れんの5パーセント未満だぜ。あんたには無理だ」
「シツコイなあ。あたしは入る。Aクラスに」
「フラン…」
ライトさんが、困ったような瞳でフランさんを見た。
「…別にイイんじゃねぇーの」

