「え……っ!」
ガシッと、とても強い力で肩を引っ張られた。
「……っ!!」
そして、触られた瞬間、全身が震えた。
この、感じは……!
「ウキョ…「フラン!」
「え?」
フラ……ン…?
…誰。
見れば、フランと呼ばれた彼はさっきまでいなかったライトさんに抱きつかれていた。
「紹介するわ、フラン。紅色の虎の、バンリさん。今日からここに転入するらしいわ」
「紅色の虎?…ふぅん、宜しく」
「…宜しく」
何、コイツ。
宜しくと言われた彼の瞳は、言葉と違い、宜しく出来ない様な冷たい眼差しだった。
それに、さっきの感じ……まるで…
「ライ。コイツは何処のクラスにはいんの。DとC」
「Cじゃない?」
…どうやら、この学校はアルファベットでクラスが別れてるらしい。
…てか、BとAは無いわけ。
「BとAは特別生徒しか入れないんだよ」
すると、フランという奴がまるで、私の心を読んだかのように言った。

