「俺の女になれよ」
…はい?私は一瞬何を言ったのか理解できなかった。しばらくしてやっと龍輝が何を言ったのか理解できた。
「えぇーーっ!!!な、何言ってんの!?言っとくけど私、龍輝とまともに話したことないし、全然龍輝のこと知らないんだよ!?」
「さっき何でもいいって言ったよな?」
二ヤリと笑いながら私に近寄ってきた。後ろに下がろうとしても背中に壁がぶつかる。逃げ場がない…。私ピンチかも。すでに私の目の前に来ていた龍輝は私の顔を覗き込んだ。
「なぁ。こっち見ろよ」
私は恥ずかしくてずっとうつむいていた。何も答えずにに黙っていると、突然顎をクイっとあげられて、龍輝と目が合ってしまった。少し顔を動かすとキスしてしまいそうな距離にキレイな龍輝の顔があった。顔がカッと熱を帯びはじめる。そんな私の変化に龍輝はすぐに気付いた。
「なーんで顔赤くなってるのかな瑛莉ちゃーん?」
わかっていて私に質問してきた龍輝にムカついてきた。でも、ちゃんと龍輝の言うコト聞かなきゃ勉強教えてもらえないかもしれないし。仕方ない。ここは素直に指示に従うしかない。
「なんでもいいでしょ!龍輝の女になるから離れてよー!」
「最初から言うこと聞いてればいんだよ」
俺様な龍輝はスッと私から離れた。ムカツクー!完全に龍輝のペースに流されてる…。1人でイライラしていると、
「早く勉強始まるぞ。さっさと準備しろ。なんでも教えてやるから」と、教科書とテキストを開きながら私に言った。
誰のせいでこうなったと思ってんのよー!コイツ全然優しくないし、俺様だし、ホントに勉強できんのか!?
「理数系できないから重点的に教えて」
龍輝の教科書を見てみると赤でアンダーラインを引いたり、『重要』と書いていてテストに出やすいところをちゃんとチェックしていた。私の真っ白な教科書と大違い。意外と努力家なんだなぁと少し見直した。
「んで、ここでこの公式を使うと…―――」
「あー!そうか!この公式を使って解くのか!龍輝教え方うまいなぁ。先生よりわかりやすい」
「だろ?これからも教えてやるよ」
龍輝の教え方は冗談抜きでホントにうまくて、苦手な単元もどんどん解けていって。
…―――数時間後
「んーー!久々にこんなに勉強したぁ!苦手なとこも龍輝のおかげでスラスラ解けたよ。ありがとね」
私が笑顔でお礼を言うと、龍輝は少し顔を赤くした。
「お、おう。俺の女になって正解だろ?外も暗くなってきたから一緒に帰るか」
「でも私歩きだから。龍輝は自転車でしょ?先に帰りなよ」
…はい?私は一瞬何を言ったのか理解できなかった。しばらくしてやっと龍輝が何を言ったのか理解できた。
「えぇーーっ!!!な、何言ってんの!?言っとくけど私、龍輝とまともに話したことないし、全然龍輝のこと知らないんだよ!?」
「さっき何でもいいって言ったよな?」
二ヤリと笑いながら私に近寄ってきた。後ろに下がろうとしても背中に壁がぶつかる。逃げ場がない…。私ピンチかも。すでに私の目の前に来ていた龍輝は私の顔を覗き込んだ。
「なぁ。こっち見ろよ」
私は恥ずかしくてずっとうつむいていた。何も答えずにに黙っていると、突然顎をクイっとあげられて、龍輝と目が合ってしまった。少し顔を動かすとキスしてしまいそうな距離にキレイな龍輝の顔があった。顔がカッと熱を帯びはじめる。そんな私の変化に龍輝はすぐに気付いた。
「なーんで顔赤くなってるのかな瑛莉ちゃーん?」
わかっていて私に質問してきた龍輝にムカついてきた。でも、ちゃんと龍輝の言うコト聞かなきゃ勉強教えてもらえないかもしれないし。仕方ない。ここは素直に指示に従うしかない。
「なんでもいいでしょ!龍輝の女になるから離れてよー!」
「最初から言うこと聞いてればいんだよ」
俺様な龍輝はスッと私から離れた。ムカツクー!完全に龍輝のペースに流されてる…。1人でイライラしていると、
「早く勉強始まるぞ。さっさと準備しろ。なんでも教えてやるから」と、教科書とテキストを開きながら私に言った。
誰のせいでこうなったと思ってんのよー!コイツ全然優しくないし、俺様だし、ホントに勉強できんのか!?
「理数系できないから重点的に教えて」
龍輝の教科書を見てみると赤でアンダーラインを引いたり、『重要』と書いていてテストに出やすいところをちゃんとチェックしていた。私の真っ白な教科書と大違い。意外と努力家なんだなぁと少し見直した。
「んで、ここでこの公式を使うと…―――」
「あー!そうか!この公式を使って解くのか!龍輝教え方うまいなぁ。先生よりわかりやすい」
「だろ?これからも教えてやるよ」
龍輝の教え方は冗談抜きでホントにうまくて、苦手な単元もどんどん解けていって。
…―――数時間後
「んーー!久々にこんなに勉強したぁ!苦手なとこも龍輝のおかげでスラスラ解けたよ。ありがとね」
私が笑顔でお礼を言うと、龍輝は少し顔を赤くした。
「お、おう。俺の女になって正解だろ?外も暗くなってきたから一緒に帰るか」
「でも私歩きだから。龍輝は自転車でしょ?先に帰りなよ」
