――翌日・・
「瑛莉ー!今日からまた学校でしょー!早く起きなさい!」
 
お母さんがいつものように私のことを起こしてくれる。

「はーい…。今行くー」

 そーいえば…今日の放課後から龍輝から勉強教えてもらうんだっけ?どんな教え方してくれるのか楽しみだなぁ☆そんなことを考えながら私は朝食を食べていた。

「瑛莉おはよー!」

「おはよー」

 いつもと変わらないように明日夏と登校していた。

「瑛莉今日から龍輝と一緒に勉強だね。アイツモテるから気をつけなよ?他の女子にバレたら何されるかわかんないから」

 確かに龍輝は中1のときからモテていた。でも彼女がいたというウワサは聞いたことがない。キャーキャー騒ぐ女子が嫌いらしい。

「私はただ勉強教えてもらうだけだから大丈夫だよ。もしバレたら『勉強教えてもらってるだけ』って言えばいいだけだし」

「そうだけどさぁ。そう簡単に納得するような女子いるかなぁ」

「まぁ、そのときは考えるよ」

 私は女子に責められることよりも勉強のほうを気にしていたため、あまり気にしていなかった。




 キーンコーン…。
 やっと6時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。

「あー!疲れたぁ!6時間目って眠くなるから嫌なんだよねー」

 私は大きなあくびをしながら明日夏と話していた。

「瑛莉はすぐ寝るから授業についていけないんだよ」

 明日夏は授業で寝るなんてこと絶対しないから、私は言い返せない。